2016/9/21
去る、8月1日(日)所沢市民文化センターにおいて、『第57回埼玉県吹奏楽コンクール・高等学校Bの部』の地区大会が行われ、本校吹奏楽部が“銀賞”を受賞し、県大会へと駒を進めました。
本校吹奏楽部が今年のコンクールで取り上げた楽曲は、20世紀最大の作曲家の1人である、ショスタコーヴィチが手がけた生涯唯一の喜歌劇(オペレッタ)、喜歌劇「モスクワ・チェリョムーシカ」(編曲:鈴木英史)。2004年、山梨での西関東大会で本校吹奏楽部が演奏した曲で、コンクールで演奏するのは今回が2度目となります。
そして迎えた、8月7日(日)さいたま市文化センターで行われた、『第57回埼玉県吹奏楽コンクール・高等学校Bの部』の県大会において、本校吹奏楽部は“銀賞”を受賞しました。
今年度『東日本大会“金賞”受賞』という大きな目標を掲げ、練習に取り組んできました。そのためには、何としても西関東大会へと駒を進めなければいけませんでしたが、残念ながらあと一歩のところで、代表権を獲得することはできませんでした。
しかしながら、審査員の先生方からは、「少ない人数にも関わらず、とてもバランスの良いサウンドに驚きました」、「よくコントロールされていて安定感を感じました。素晴らしいと思います」、「各曲のキャラクターを理解した上での“音楽創り”が的を射たもの」、「数(人数)ではないことを証明した見事な演奏」等々、多くの賛辞をいただきました。
以下、県大会での演奏を振り返って、メンバー、部長、顧問からのコメントです。
◎氏名(学年/担当楽器/出身中学校)
矢田 詠美(高校3年/E♭&B♭Clarinet/春日部・谷原)
県大会のステージが今まで6年間吹奏楽をやってきた中で、一番楽しかったです。そのせいか、演奏している時間があっというまに感じられました。このメンバーで、昌平吹奏楽部として演奏できて、活動してこられて、本当に良かったと実感できました。
佐藤 結花子(高校3年/Piccolo&Flute&Baritone Saxophone/白岡・菁莪)
ステージでの演奏が終わった後の余韻、観客の拍手など、その快感は忘れられない。音楽から離れられない。そう思います。とても幸せです。
川上 里佳(高校3年/Percussion/昌平)
コンクールを終えた後の気持ちは悔しい気持ちでいっぱいでしたが、人の心を動かす音楽を、今までの感謝の気持ちを込めて、コンクールという大舞台で演奏できたこと、このメンバーで楽しく演奏できたことが、本当に良かったと心から思うことができました。
丸山 菜々子(高校2年/Soprano&Alto Saxophone/加須・大利根)
今でも忘れられないのは、演奏が終わって立った瞬間の拍手が気持ち良かったです。やった! という達成感を味わうことができました。
堀江 洸莉(高校2年/Horn&Cornet/古河・総和南)
コンクールを終え、一番思ったのは「もっと長くモスクワ・チェリョムーシカを吹きたい」でした。
遠藤 杏珠(高校2年/Percussion&Contrabass/さいたま・慈恩寺)
地区大会、県大会と、少ない人数の私たちをサポートしてくださった沢山のOB・OGの先輩方の温かさ、絶対に忘れません。本当にありがとうございました。
佐藤 祐紀(高校1年/Alto Saxophone/久喜・久喜南)
最初はピアノや打楽器でしか舞台に出ることができなかった私にとって、サックスを吹いて(コンクールに)出られたことが本当に嬉しかったです。自分は楽器を始めたばかりで上手くないのに、こんなに応援され励まされてきて、こんな幸せな部活はないと思います。
舘野 航(高校1年/B♭Clarinet&Glocken/古河・古河第二)
自分の楽器(クラリネット)でステージに立って演奏するのは今回が初めてでした。金賞を取ることはできなかったけれど、このメンバーで最高の演奏ができたので、後悔はありません。
菊池 紗々(昌平中学2年/Tenor Saxophone)
初めてのコンクールだったので、少し不安でしたが、ちゃんと吹けたのでよかったです。また、指揮を見て楽しく演奏することができました。
宮廻 尚幸(昌平中学2年/Trombone)
自分にとっては初めてのコンクールでしたが、ここまでの練習、そして本番を通して、様々な貴重な経験ができ、とても嬉しく思います。
第36期・部長 並木 萌香(高校3年/Trombone&Euphonium/久喜・栗橋東)
今年のコンクールは私にとって最後のコンクールでした。悔いがないとは言えませんが、思い残すことはありません。これまで私たちのためにと、様々な角度から力を貸してくださった全ての方々へ、感謝の気持ちでいっぱいです。
今回のコンクールで一番嬉しかったことは、コンクールの演奏で初めて「やりきった」「これなら代表に・・・」と思える演奏ができたことです。ノーミスだったわけではないし、各々反省はあると思います。しかし、私は演奏し終わった時、清々しい達成感でいっぱいでした。
演奏前はとんでもなく緊張していて、不安でいっぱいでしたが、演奏が始まった瞬間に会場の雰囲気が変わった気がしました。結果は望んでいたものとは違いましたが、私は、他校の生徒が絶対に経験することができない時間を過ごすことができ、誇りに思います。
顧問 鈴木 知佳(本校第30期卒業生で音楽科講師/2016年小澤征爾音楽塾メンバー)
生徒達に金賞を取らせてあげたかったです。しかし、部員のほとんどが「楽しく演奏できた」「やりきった」と言ってくれたので、それが一番だと思いました。
自己満足ではなく、楽しんでくださった審査員がいらっしゃったことを誇りにしてほしいと思います。
顧問 川崎 啓(本校音楽科教諭)
審査員の1人である、日本で一番上手なN響のTuba奏者が、私たちがこれまで培ってきた狙い通りの演奏に対し、全く正当な講評と、最高点をつけてくれたこと。著名な作曲家が、「音楽創りが的を射たもの」、「“数”ではないことを証明している」と言ってくれたこと。
さらに、この2人の審査員共に、コンクールという場での演奏でありながら、「楽しくなった」、「楽しめた」と言ってくれたこと。コンクールでの勝ち負けを決める演奏ということを忘れて、私たちの演奏を一つの作品として聴いてくれていたことを、決して、負け惜しみではなく、心から誇りに思います。