本校は、オーストラリアクイーンズランド州にあるサンシャインコースト・グラマースクールと、2018年より姉妹校提携を結んでいます。コロナ禍の影響で一旦交流は途絶えましたが、2022年冬から交換留学を再開し、2023年にはお互いにスタディツアー（語学研修）を派遣し合いました。今年(2024年)は、さらにその交流を深めるべくプログラムが用意されています。まずグラマースクールからは夏と冬の2回に分けて交換留学を受け入れ、また昌平高校も4名の交換留学生を7月～8月の44日間にわたって派遣します。そして、7月28日～8月8日には中学・高校合わせて45名が、オーストラリアの2つの姉妹校に派遣されます。

その第一弾ともいうべき、グラマースクールからの4名の交換留学生が、1学期修了をもって6週間の昌平でのプログラムを終え、7月20～22日に帰国の途につきました。

交換留学とは、数日だけの「お試し体験」ではなく、昌平の「日常」を体験するプログラムであり、その性格ゆえに途中様々な困難にも突き当たりました。病気になる、食べ物で苦労する、暑さにまいる、授業態度や服装について注意を受ける、生活習慣の違いに戸惑う、ホームシックになる、など。これらは、ある程度の期間に渡って滞在しないと経験できないことばかりです。短期のスタディツアーでは「お客様」のままでプログラムが終わってしまいますが、6週間も学校にいれば、少しずつ昌平の生徒と似た扱いを受け、ほぼ同じ体験をすることになります。もちろん、毎日楽しいことばかりではありません。しかし、だからこそ同じ教室で学ぶ昌平の生徒達と、より強い関係を築くことになるのです。そしてもちろん、寺社仏閣を見学したり、茶道の体験をしたり、日ごろの授業や部活動などを体験したりすることもこのプログラムの醍醐味です。

留学生の喜怒哀楽を見守ってきた私たちは、学校で行われた送別会や空港でのホームステイ先家庭との別れに際して、彼、彼女が見せる涙や感謝の言葉が心からのものであると知っています。そして、彼、彼女が、このプログラムの新たな伝道師となってくれることも。

さて、2024年度交換留学の第二弾は、昌平からサンシャインコースト・グラマースクールへの4名の留学生の派遣です。さらに、7月27日からは、10日間の語学研修も2校の姉妹校で行われます。この夏休み期間中に、少しずつ現地リポートをしてもらう計画です。ご期待ください！