3年生は教科の垣根を越えて、物理と公民の授業でエネルギー問題の学習をしました。物理の授業でエネルギー変換について学び、様々な発電方法について調べてレポートを作成しました。その後、お互いのレポートを読みあい、知識を共有するとともに、発電に関する多様な考え方を学び合いました。

　公民の授業では、エネルギー問題について学び、地球環境問題について議論しました。6つの班（アメリカ、フランス、ドイツ、中国、ブラジル、マレーシア）に分かれ、「自国の国益を意識しながら、地球環境をよくするための発電方法に関する条約を締結せよ。」という目標に向けて議論を繰り広げました。

　各国（班）が自国の発電割合や主張を述べてから議論に入りました。原子力発電の危険性、二酸化炭素の排出量抑制、立場の違いなどが争点となり、結果的に条約が成立したのは3クラスのうち1クラスだけでした。経済学でいう「共有地の悲劇」を回避することの難しさ、各国の利害を調整することの難しさを実感していました。