2024/12/16
新しい1週間が始まりました。今学期の授業も今週、来週を残すのみです。期末考査の振り返りも含めて、今学期のまとめの2週間にして欲しいと思います。
朝の校舎内散策が日課となっていますが、以前からどうしても気になる掲示物がある教室にありました。毎回廊下から目にしていたのですが、書かれている言葉が気になりながらも、なかなか内容を確認する機会がありませんでした。たまたま今朝、その教室の前を通り過ぎたところ、すでに登校している生徒がいたので断って教室の中へ入ってみました。私が気になっていたのは、この掲示物です。
「正範語録」
実力の差は努力の差
実績の差は責任感の差
人格の差は苦労の差
判断力の差は覚悟の差
一生懸命だと知恵が出る
中途半端だと愚痴が出る
いい加減だと言い訳が出る
本気でするから大抵のことはできる
本気でするから何でも面白い
本気でしているから誰かが助けてくれる
これは「正範語録」というもので、「はいはんごろく」と読むそうです。私は今回初めて知った言葉でしたが、多くの企業や組織で仕事の心得として掲げられているそうです。戦国武将の武田信玄の言葉という説もあるようですが、実際には作者も出典も、時代背景も正確には不明な言葉だそうです。改めて読んでみても、示唆に富む言葉がいくつも並んでいます。どの言葉にも深い意味があり、どれも納得する言葉ばかりですが、私に響いたのは「判断力の差は覚悟の差」という言葉です。日常的にさまざまな「判断」を迫られる場面がありますが、自分自身の「覚悟」がその判断に影響しているとは考えたこともありませんでした。今回、正範語録を知り、物事を判断する時には「覚悟」を持って判断したいと考えを新たにしました。何事に対して「本気」で臨むことの重要性は理解していましたが、その「本気」が周囲を動かし、その手助けが大きな力となることも再認識しました。正範語録を毎日目にしているこのクラスの生徒たちが、これらの言葉から何かを感じ、それぞれの生き方に活かしてくれることを願っています。この言葉を教室に掲げた担任の先生の熱い思いが伝わってきました。素敵な言葉をありがとうございました!