師走になりました。今年も残り1カ月。年末に向けて慌ただしい日々となりますが、寒さに負けず乗り切っていきましょう。今日から2学期期末考査が始まりました。3年生にとっては、高校での最後の定期考査です。また、12月に入り、学校推薦型入試の合格発表が始まりました。努力が実って夢が叶う生徒もいれば、残念ながら悔しい涙を流す生徒もいることでしょう。一般入試を視野に入れながら受験している生徒が多いと思いますが、結果は結果として受け止め、一日も早く気持ちを切り替えて次の勝負に備えて欲しいと思います。一人でも多くの生徒が目標を達成してくれることを願いながらも、今回結果が出なかったとしても「本当の勝負はこれからだぞ！」と応援する気持ちでいっぱいです。
昨日、かつての教え子から嬉しい報せが届きました。無事に第一志望だった医療系大学への進学が決まったとの報告でした。本人の努力が実ったことはとても嬉しいことでしたが、よくぞここまで頑張ってくれたとの感慨深い思いでいっぱいでした。生まれつき重い病気と闘い続けてきた彼女とは、高校進学に当たって何度も繰り返し面談をしたことを今でも忘れられません。高校入学後の学校生活においても多くの制限が課せられていましたが、持ち前の明るさで常に前向きに物事を捉え、行動していました。写真を撮ることが趣味で、花や昆虫、自然の景色などのスナップをよく校長室に届けてくれました。自分が病気と向き合ってきた経験から、将来は医療関係の仕事に就くことを決めたと聞いたのは私が学校を去った後でしたが、その時の目標をしっかりと叶えてくれました。人の命に関わる尊い仕事ですから、大学入学後も大変な日々が続くと思います。それでも持ち前の優しさをいつまでも忘れず、これからも前向きな努力を続けてくれることを願っています。そして、未来に繋がる大きな夢を花開かせて欲しいと思います。

大学受験には一人ひとりのドラマが秘められています。そして、そのドラマの主人公は皆さん自身です。不安な思いは尽きないと思いますが、自分だけのストーリーをしっかりと紡いでいって欲しいと思います。その結末をハッピーエンドするためには、今できる努力に全力を尽くすことです。皆さんの夢が実現することを心より願っています。