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幸せとは②

2024/10/3

朝晩と昼間の寒暖差が大きくなってきました。日中汗ばむほどの陽気でも、夕方を過ぎると肌寒さを感じるほどです。こんな陽気が続くと体調を崩しやすくなってしまいます。皆さんも体調管理に十分お気をつけください。

9月10日付のブログで、私が考える「幸せ」について書きました。そして、私が大切にしている言葉をご紹介しました。

   「幸せはいつも自分の心が決める」

私はこの言葉を常に忘れず毎日を過ごしていますが、今日も少しだけ「幸せ」について書きたいと思います。「私は幸せだ」「私は幸せではない」…とは何を基準に考えるのでしょう。「幸せかどうか」を判断するのは、もちろんその当事者しか分からないことです。では「お金持ち」と「貧乏」、「美人やイケメン」と「目立たない容姿」、「既婚」と「未婚」など、物理的な状況や環境は「幸せ決定する要因」としてどれほど重要なのでしょうか。

このことについて、ポジティブ心理学の第一人者であるソニア・リュボミアスキー博士(カリフォルニア大学リバーサイド校)が著書の中で解説しています。博士によると、幸せを決定づけるのは、まずは「遺伝的要因」が50%あるそうです。これは生まれもった幸せを感じる資質で、ドーパミンなど脳内の伝達物質の分泌量などは遺伝的に決まっているとのことです。それに対して、上に挙げた物理的な状況などの「環境的要因」がどれほ度影響するかというと、なんと!わずか10%だというのです!環境や状況による違いは、その人の幸福度のわずか10%にしか影響を与えないと考えられているのです。では「幸せを決定する要因」の残りの40%は何かというと…、それは「意図的な行動」だというのです。リュボミアスキー博士が「非常に幸福な人々」と「不幸な人々」を系統的に観察し、比較し、実験を行なってきた結果として得られた「最も幸福な人々の考え方や行動パターン」の例が紹介されています。

  ・かなりの時間を家族や友人と過ごし、
   その人間関係を大切にして楽しんでいる
  ・誰にでも感謝を表わすことが苦にならない
  ・同僚や通りすがりの人にまっ先に支援の手を
   差し伸べる場合が多い
  ・未来を考えるときは、いつも楽天的である
  ・人生の喜びを満喫し、今に生きようとしている
  ・毎週、または毎日のように身体を動かすことを
   習慣としている
  ・生涯にわたる目標や夢(例えば、世の中の不正
   行為と闘うこと・自分が強く信じている価値観
   を我が子に教えること・戸棚をつくること等)
   に全力を傾けている

どれも実行するのに簡単なことばかりですが、日常的にこうした行動とっている人たちの幸福度が高かったとのデータが示されています。このことを知ってから、私も意図的にポジティブな行動をとるようにしています。

  ・元気に挨拶をする
  ・「あー幸せだなぁ」と声に出して言う
  ・気づいたらゴミを必ず拾う
  ・流し台が濡れていたら率先してふき取る
  ・コピー用紙が無くなればすぐに補充する…

毎日の生活の中では本当にとるに足らないことばかりですが、自ら率先して実行していると、確かに心の中が満たされていくような気がします。そうした行動をとっている自分に自信が持てるというか、そんな自分を自分で認めたくなるというか、とにかく前向きな気持ちになることだけは確かです。加えて、できるだけ「笑う」ことも心掛けるようにしています。

「幸福だから笑うのではない。笑うから幸福なのだ」

という言葉もありますが、そのことを日々実感する毎日です。些細で小さな心掛けかもしれませんが、よろしければ皆さんもトライしてみてください。
Don’t worry be happy!

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