今朝、出勤しようと車に乗ると温度計が－3℃を示していました。肌を刺すような寒さに一気に目が覚めました！
昨日、とても素敵な一言に出会いましたので、紹介したいと思います。仕事の帰りがけにある職員の方と立ち話をしていた時に教えてくれた話です。その方が子どもの頃、亡くなられたお母さまがよく口にしていた言葉だそうです。

　　「人生はたらいの中の水の如し」

恥ずかしながら、初めて聞いた言葉だったので詳しくお聞きしてみました。

「人生というのは、たらいの中の水と同じようなものである。たらいに水を張って「こっちへ来いこっちへ来い」と掻き寄せると、手や腕をすり抜け向こう側へ流れていってしまう。反対に「どうぞどうぞ」とたらいの中の水を向こう側へ押し出すと、水は壁ではね返って手元に戻ってくる。たらいの水がお金や物の例えだとすると、それを独り占めしようと逃げっていってしまうが、周りや相手に送り出すとそれは自分のところに戻ってくる」ということだそうです。

欲をかいてすべてを手に入れようとしても、そのすべてを手に入れることはにできない。その代わりに周りに分け与えると、自然と周りから集まってくる。このことは仏教の言葉にもある「自利」「利他」に通ずるものだと思います。自分の「利益＝幸せ」だけを考えるのではなく、他人の「利益＝幸せ」を考えることが最終的には双方の「幸せ」につながるのだと思います。亡きお母さまの言葉にとても深い意味が込められていることを教えていただき、私もとても幸せな気持ちになりました。素敵なお話をありがとうございました。