今日は1・2年生が終日模擬試験に挑みました。自分の実力を知る絶好の機会となる模擬試験ですが、3年0学期とも言われる2年生にとっては現在地を知るための大切な試験となります。これまで以上に真剣な表情で試験に臨む生徒の姿が目につきました。
先日、ある先生とお話をしていた時に、生徒たちを勇気づけるために「あるもの」を贈ることがある、という話になりました。その「あるもの」とは……、ピカピカに磨いた5円玉だというのです。くすんでしまった5円玉も丁寧に丁寧に磨いていくと、見事に金色の輝きを取り戻すというのです。5円玉でさえも磨き続けていれば輝きを取り戻すのと同様に、自分自身を磨き続ける努力を続けていけば、必ず自分が輝くことができるようになる。たとえ上手くいかないことや辛いことがあった時でも、自らを磨かせることを継続していれば、必ず輝くことができるようになるとのメッセージを込めて手渡すのだそうです。そこには、努力を怠れば、次第に輝きを失ってくすんでいってしまう5円玉と同じように、人間も努力を止めてしまえば、あっという間に輝きを失い、くすんでいってしまうとの思いを込めているそうです。どうしてもその5円玉を見てみたくなって、その先生にお願いしてみました。それがこの5円玉です。

その5円玉を手に取って眺めた時に、思わず言葉を失いました。私の想像を明らかに超えるほどの金色に輝き、正に光り輝いていました。その輝きを見ていると、とことんまで自分を磨いていけば、自分自身も同じように輝くことができるのではないかと思ってしまいました。たかが5円玉、されど5円玉。同じ5円玉でも、ここまで違ってくることに驚きを隠せませんでした。丹精込めて磨き続けることがどれだけ大切かというメッセージは、必ずや生徒たちの胸にも届くことでしょう。示唆に富んだとても貴重な話を聞かせて貰いました。何才になっても自分を磨く努力を怠らないよう、気持ちを新たにさせられました。この5円玉のように、生徒たちが金色の輝きを放ってくれることを願っています。