今週も今日で終わりとなります。明日は最後の学校説明会が予定されています。多くの中学生と保護者の皆さんにご来校いただくことを楽しみにしています。大学入学共通テストまで、今日で35日となりました。一般入試に向けた受験勉強を続ける生徒たちの熱気が、こちらにも伝わってきます。寒さが厳しくなってきたので、インフルエンザなどくれぐれも体調管理には注意して欲しいと思います。
今から約38年前、私も受験生の一人として大学受験に挑みました。国公立大学受験クラスに在籍しながらも、途中でくじけて進路変更をし、私立大学に絞って大学を受験しました。教員免許（英語）の取得が可能なことだけを最低条件として、自分の実力を見ながら複数の大学を受験しました。残念ながら受験した大学のうち、第一志望校だけが合格することができませんでした。もう一年浪人することも考えましたが、年子の妹と受験が重なることもあり、現役で第二志望の大学に進学しました。今振り返ってみても、その時の決断に全く悔いはありません。それよりも進学した大学で得られた友人や仲間、そして経験。さらに言えば、さまざまな価値観を持った多くの方々と接することができたことは、その後の人生における何よりも大きな財産となりました。大学卒業時にそのまま教員にならず、一般企業へ就職する道を選んだことも周囲の影響によるものでした。自分が出した結論を正解とする生き方をこれまで続けてきましたが、あの大学受験の経験は何物にも代えがたい礎となっています。何よりも大きいのは、これまでの人生で「一番努力した時間が大学受験だった」と今でも自信を持って言えるからです。さまざまなプレッシャー、不安、葛藤…。今思い出しても冷や汗が出てしまうほど、つらく苦しい時間でした。きっと私以上に両親の不安は大きかったと思いまますが、当時の私にはそんなことを知る由もありません。そうした血のにじむような努力の結果、手にした合格通知は一番望んだものではありませんでしたが、私にとってはその後の人生に通じる最高の贈りものとなりました。
就職してからもさまざまなプレッシャーを受ける場面もありましたが、大学受験を乗り越えた経験がそれらを乗り越える支えとなりました。これから大学受験、あるいは高校受験に挑む受験生の皆さんに伝えたいことは、とにかく「今に全力を注いでください」ということです。その努力が大きければ大きいほど、その後の人生に与える影響が大きくなることと信じています。未来を恐れず、今に全力を尽くしてください！その先につながる皆さんの明るい未来を信じて、心から応援しています！Good luck!