2024/12/13
朝、出勤しようと車に乗り込んだところ、車内の温度計が0℃を示していましたので、今朝の気温は氷点下だったのでしょう。日中も気温が上がらず、この冬一番の寒い一日となりました。玄関前でいつものように生徒を迎え、ふと中庭の脇を見ると、見事に色づいたモミジの木に気づきました。近づいてよく見てみると、本当に色鮮やかな「真っ赤」に紅葉していました。ずいぶん遅いように感じたので調べてみたところ、今年のモミジの紅葉の見頃は11月下旬から12月上旬との予想が出されていました。見頃を少しだけ過ぎているとは言いながら、鮮やかな赤味に思わず目を奪われてしまいました。毎日その木の前を通っていながら、全く目にも入っていなかったことに気づき、なんだか恥ずかしい気分になってしまいました。季節の移り変わりを見過ごしてしまうほど慌ただしいわけではないのですが、それだけ心に余裕がないことを痛感し、もう少し視野を広く毎日を過ごしていかなければ……と思わずにはいられない朝となりました。
移り変わる変化に気づかないというのは、もしかしたら樹木や植栽だけの話ではないかもしれません。学校に置き換えてみると、生徒のちょっとした行動や変化を見過ごしてしまっているかもしれません。今回の期末考査でいつもよりも点数が上がった、今までできなかったプレイができるようになった、見えないところで教室のゴミを拾っている……。当事者でないと気づかない小さな行動や変化であっても、それを目に停め、言葉で伝えられた時にはどれほど嬉しいことでしょうか。心にゆとりを持つことで視野が広がり、小さな変化に気づき、それを喜びに変えられるような毎日を過ごしていきたいと改めて思いました。そんなことに気づかせてくれたモミジの紅葉に、感謝するばかりです。