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GRITを知っていますか?

2024/11/8

今日はとても寒い朝となりました。家を出るときに、今年初めてコートを着てきてしまいました。
杉戸町内の幼稚園に勤める友人が、興味深いことを教えてくれました。町内の小学校では「グリット=GRIT」を重点目標に掲げているというのです。
グリット(GRIT)とは、「やり抜く力」または「粘る力」をいみする言葉で、次の4つの単語の頭文字を合わせたものです。

 Guts(度胸) 困難なことに立ち向かう
 Resilience(復元力) 失敗しても諦めずに続ける
 Initiative(自発性) 自分で目標を見据える
 Tenacity(執念) 最後までやり遂げる

困難にあってもくじけない闘志、気概や気骨などの意味を表す英語で、社会的に成功している方たちが共通して持つ心理特性として、近年注目を集めています。心理学者でペンシルバニア大学教授のアンジェラ・リー・ダックワース氏は、「才能やIQ(知能指数)や学歴ではなく、個人のやり抜く力こそが、社会的に成功を収める最も重要な要素である」として、「グリット(GRIT)」理論を提唱しました。現在、教育界や産業界をはじめ、さまざまな分野で注目されている能力です。
私も以前からGRITには興味を持っていて、ダックワース教授の著書も複数読みました。社会人としてどの分野でも求められる力であり、高校時代にその一端でも身につけておくことが、将来のキャリアにつながるものだと考えていました。このGRITが杉戸町内の教育目標に取り上げられていることが嬉しくなり、町のホームページを見てみました。すると、杉戸町教育委員会が発行する「杉戸町の教育」の中に、本年度の重点(杉戸町5つの共通実践)の一つとして、「非認知能力の育成」が掲げられていました。詳細は以下のように書かれていました。

 (5)非認知能力の育成
  点数化、数値化できない個人の持つ能力の育成を
  意識した授業、教育活動を実践する。
  今年度は、特にやり抜く力(GRIT)、意欲、
  創造性、自信の4つの非認知能力の育成について
  学校全体で取り組む。

日々の学習活動や学校行事、受験勉強や部活動などを通じて、一人でも多くの生徒がGRITを身につけてくれることを願っています。

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