2024/10/7
新しい1週間が始まりました。今日も朝早くから、校内のあちこちで机に向かう姿を見かけました。受験を控えた3年生はもちろん、中間考査を来週に控えているせいもあり、自習室は今日も大盛況です。こうした地道な努力を継続することは簡単なことではありません。「継続は力なり」という言葉にもあるとおり、「続けること」がどれほど難しいことか。すぐには結果として表れないことも少なくないと思いますが、そんな時こそ目の前のことに全力で取り組んで欲しいと思います。とりわけ受験生にとっては毎日毎日が不安との闘いかと思います。10月、11月と模擬試験が続きますが
、思うような結果が出ずに不安が募ることもあるでしょう。不安が不安を呼び、負のスパイラルに入ってしまうと気持ちまで滅入ってしまい、なかなか立ち直れない状態になってしまうこともあるかもしれません。30数年前の自分自身の大学受験を振り返っても、そんな葛藤との戦いの連続だった気がします。
努力がそのまま結果につながらないことは、勉強だけではありません。スポーツや芸術の分野はもちろん、社会に出てからも業績や売り上げなど、努力をしているだけでは結果に結びつかないことは少なくありません。私自身にもそうした経験は山ほどあります。そんな時にいつも思い出す言葉があります。シドニーオリンピックの女子マラソンで金メダルを獲得した高橋尚子さんが大切にしていた言葉です。高校時代の陸上部の恩師から送られた言葉として紹介されていたものです。
何も咲かない寒い日は 下へ下へと根を伸ばせ。
やがて大きな花が咲く。
秋から冬にかけての季節は暗くなるのも早く、気持ちもやや沈みがちになります。そんな時こそ、この言葉を思い出して、努力を続けて欲しいと思います。目の前にあることに全力を尽くして、しっかりと地中深くまで根を伸ばしてください。その先に大輪の花が咲くことを信じて。