昌平中学校の音楽の授業では、合唱に取り組んでいます。ソプラノ、アルト、テノールの３パートに分かれてパート練習を行います。生徒が練習内容を考え、各パートのパート・リーダーと音取り担当が中心となって、生徒主体で練習を進めていきます。写真は２年３組の練習風景です。

　昨年、２年３組が中学１年だった時、合唱に取り組む姿勢が、やや消極的な面が見られましたが、今年は、昨年とは打って変わって「よし！歌うぞ！！」と、心のスイッチがオンになった生徒の数が、クラスの過半数を遥かに上回っているのが、練習を見ていて伝わってきます。

　今月、兵庫県姫路市で行われる「科学の甲子園ジュニア・全国大会」に、埼玉県を代表して出場する３名のクラスメイト（浅賀くん・榎本くん・関根くん）の身近な存在も、クラスの追い風になっていると感じています。

　“中だるみ”になりがちな中学２年生ですが、教科担当としても、１年の時とは明らかに違う確かな手応えを感じながら、とても楽しく授業をやらせてもらっています。子どもたちに感謝です。

　　　　　　　　　　◇ 昌平中学校の教育の根幹を成す「IB教育（国際バカロレア）」の目指す10の学習者像

　どちらかと言うと、歌うことが不得意だった生徒たちが、苦手なことにチャレンジし、克服しようと頑張っている姿を目にした時、それはまさに「挑戦する人」、「挑戦する２年３組」になった瞬間です。

　そして、この子たちをステージに立たせてあげたい。この子たちの成長した姿を披露する場を設けてあげたいという切なる願いは、募るばかりです。

音楽・教科担当　川崎　啓